インタビュー
2025/8/19
来日2年目、長い四肢から繰り出される緩急自在のピッチングで“右のエース”として活躍するアンドレ・ジャクソン選手。この夏、個性豊かなルックスをモチーフにした応援グッズが発売された。明るく陽気な風情を漂わせ、ジャクソン選手はグッズに込めた思いと、応援してくれるファンについて語ってくれた。
――この度、ジャクソン選手の応援グッズが発売されることとなりました。Tシャツにトートバックのラインナップ。これぞジャクソン選手といったデザインが素敵ですね。
ジャクソン:イイネ~、カッコイイ!(日本語)。僕の特徴をよくとらえたデザインだし、制作チームがいい仕事をしてくれてとても感謝しています。最初デザインを見せてもらったときから気に入っていて、自分にとって“ヘアスタイル”と“ヒゲ”はすごく大事にしているものなので、本当、素晴らしいグッズができたと思っているよ。それに、こういった個人のスペシャルグッズを作ってもらったのは初めてのことなので、僕はもちろん、家族もすごく喜んでいるよ。
――このグッズの推しのポイントはどこでしょうか。
ジャクソン:もちろんヘアスタイルとヒゲなんだけど、この部分が刺繍で立体的になっているんだよ。すごく手触りがいいし、すごくいいアイディアだと思う。ファンの人たちには優しくなでてもらいたいね。実は髪の毛とヒゲを他の人に触られるのがあまり好きではないので、これを思う存分触ってもらえたら嬉しいよね。普段は、昨年生まれた娘にしか触らせないんだ。というか、グッて握って引っ張ってくるだけなんだけど(笑)
――赤ちゃんは容赦しないですからねえ。
ジャクソン:あはは。本当シンプルで、すぐ僕だってわかるデザインですごくクールだなって思っている。僕は小さいときから野球を観てきて、ワイルドなヒゲをたくわえた選手がカッコいいなって思っていたので、大人になったら絶対にヒゲを伸ばすんだって思っていたんだよ。
――聞いたところによるとジャクソン選手のご両親は米軍関係者で、小さいときはずっとミリタリーヘア(ショートカット)だったそうですね。
ジャクソン:そうなんだよ。だから、その反動で髪の毛を伸ばしているっていうのもあるんだ。ヒゲも大学時代に伸ばそうと思ったら、コーチから「ダメだ!」と言われて、それもあってプロになってから伸ばし始めたんだ。手入れが大変でしょなんて言われるんだけど、実は伸ばしっぱなしっていうのは結構イージーでね。これが例えばショートカットだったら2週間ぐらいの間隔で切らなきゃいけないし、ヒゲも毎日剃らなくちゃいけないから大変だよ。ただ、この風貌は目立つんだよ。横浜の街じゃ人の中に紛れることは不可能だね(笑)
――すぐ気づかれちゃうでしょうね。勉強熱心で好奇心旺盛なジャクソン選手ですが、こういったデザインみたいなものに興味はありますか。
ジャクソン:実は子どもの時は建築家になりたいと思っていて、昔から建物や靴、車とかデザインには興味があったんだ。ただ建築家になるのは大変だということがわかって断念をしたんだけど、デザインであったり音楽とか映像とか、クリエイティブなものは昔から好きだよ。
――日本での生活も長くなってきましたが、カルチャーも含めて日本のデザイン性というものをどのように感じていますか。
ジャクソン:特にファッションに言えることなんだけど、日本人は自分のスタイルがあるというか、何歳になっても自分が好きなデザインの服を着ているなって思うんだ。アメリカだったら年相応というか、年齢を経るとありきたりな服装に落ち着いちゃうんだけど、日本人は何歳だろうと、すごい自分のスタイルを大事にしているなって感じるよ。特にチームメイトは皆オシャレだし。
――なるほど。ともすれば「日本人は個性が足りない」なんて言われますが、ジャクソン選手から見たらそんなことはまったくない。
ジャクソン:うん、まったくないね。皆、好きなデザインを好きなスタイルで着ているし、それは本当に素晴らしい個性だと思うよ。だから僕のこの新しい応援グッズも、年齢性別関係なく、身に付けてくれたらすごく嬉しいよね。
――このグッズにもプリントされている背番号42ですが、メジャーリーグではジャッキー・ロビンソン氏の功績を称え全球団で永久欠番になっています。あらためてこの番号を背負うことに特別な思いはありますか。
ジャクソン:もちろんだよ。僕はロビンソン氏と同じ黒人選手ということもあるし、彼のように誇りとリスペクトを持ったプレイを、NPBでできるようにっていつも考えているよ。本当、この番号を背負うことができてありがたいと思っている。試合の日、横浜スタジアムのスタンドを見渡して、42番の僕のユニフォームを着ていたり、タオルを掲げているファンを見ると、本当に誇りに感じるし、嬉しく思うんだ。
――今季で2シーズン目、あらためて横浜スタジアムに足を運び、熱心に応援してくれるファンに対して思うことはありますか。
ジャクソン:最高としか言いようがないよね。本当にファンの人たちの熱量がすごくて、毎試合驚かされているんだ。例えば、アメリカならばシーズン後半にかけ球場の雰囲気が盛り上がって行くのが普通なんだけど、ベイスターズのファンは、開幕戦からずっとMLBのプレーオフのような盛り上がりを見せてくれるんだ。ファンの皆さんに対して感謝の言葉を述べるとするならば、「プレーオフの盛り上がりが特別じゃないことを教えてくれてありがとう」と言いたいね。シーズンを通してはもちろん、毎試合、開始から終わりまで、アクセル全開で応援し続けてくれる。これって本当にすごいことだと思うんだ。選手たちは100%の勇気をもらってプレイできているし、すごくありがたいと感じている。一野球ファンとして、横浜のファンを強くリスペクトしているよ。
――では最後に、あらためてファンの方々へメッセージをお願いします。
ジャクソン:いつも本当に応援ありがとうございます。僕のグッズを身に付けたファンの方々を、横浜スタジアムで、そして横浜の街で見られることを楽しみにしています。あっ、あとチャンスがあったら応援グッズでヒゲのウィッグ(付けヒゲ)を作ってもらって、皆で付けて応援してくれたら嬉しいな。きっとすごい光景が広がると思うよ(笑)。とにかく、ファンの皆さんが楽しんでくれるのが一番。ヒゲパワーで、皆で盛り上がりましょう!
Tシャツ(ホワイト)
4,800円(税込み)
Tシャツ(ベージュ)
4,800円(税込み)
トートバッグ
3,600円(税込み)