FEATURE
14
ISHIDA
石田健大
ISSUE FOUR FEATURE

進化して戻ってきた
四兄弟の長男坊

最近引越しをしたという話からインテリアショップでの取材となった石田健大選手。
結婚や引越し、選手会長就任、そして中継ぎから先発へーー。
今回のインタビューのテーマはそんな石田選手の“新生活”に迫ってみました。

“左腕四兄弟”
ベイスターズが誇る先発左腕の4選手。
しかし、今年はその四兄弟がなかなか揃わなかった。

「どんどん来るなーって。
毎年(左ピッチャー)取るじゃん。って思ってました。笑」
と長男・石田健大選手は四兄弟誕生について冗談を交えながら笑っていた。
「でもみんないい子たちばっかりですし、僕はいい意味で先輩って思われてないです。
でもその距離感がすごくいい。そのくらいで自分もいたいから」

そんな長男が今年、ベイスターズの全選手をまとめる“選手会長”に就任した。
選手会長の仕事は主に、選手の要望を球団に届ける交渉役。
試合日の練習前の時間帯でも、マネージャーとミーティングしている姿を度々目にする。

「“まとめ役”って嫌いじゃないですけどね。
色々選手たちの話を聞いて、こうして欲しい、ああして欲しいっていうのを交渉して、意見が通ったりしたら嬉しい。
今は球団も色々話を聞いてくれるし、ありがたいです」

一方で石田選手が苦手なのは“後輩の面倒”なのだそう。
「もともと長男体質じゃないんで、正直苦手なんですよ。
一番末っ子くらいでやりたいというのが本音ですけど、年を取るのでそうはいかないですし…。
去年からそう言われ続けてすごい苦労したんです。
後輩たちにどういう存在でいるのが一番ベストなのか分からなくて、兄貴に相談したりしました。
でも兄貴にも『そんなに俺面倒見てないし』とか言われて、全然話にならない。笑」

昔から年上の人と連むことが多かったという石田選手。
「後輩の面倒を見るのは昇太(今永選手)が上手いんで、昇太にも一回聞いたことがあるんです。
『どうやったら後輩がそんなについてくるの?』って。
…でもまぁ、少しづつ慣れてきてるかな」
苦手、と言いながら、長男であるために努力をしていた。
「自分のことより先に、まずピッチャー陣をまとめようとしてくれる。それは健大にしかできないこと」
キャプテン・筒香選手の言葉に説得力がある。

かつて呼ばれた“エース”という称号。
「今はエースじゃないです。
エースって響きはすごく好きだし、いいと思うけど、エースじゃない。
そこを目指し続けている自分がいたから今までいい結果が出ていたんじゃないかなと。
今年は『取り返す』という気持ちを持ちながらやれています」

取り返すーー。
2年連続開幕投手も経験し、苦しい思いもした。
でも求められてその場に立てたことが自信と振り返り、
「またやりたいな」
とまっすぐに話した。

仲良し四兄弟は、どんなときもいいライバルである。

BLUE PRINT

ボールパークをとことん楽しみ尽くすための観戦ガイド。
スタジアム情報はもちろん、ここでしか見れない選手の素顔まで幅広くお届けしています。
横浜スタジアムや周辺施設で無料配布していますのでぜひ手にとってお楽しみください!

PHOTO GALLERY BACK NUMBER
■配布先一覧 ※なくなり次第、配布終了となります
横浜スタジアム/THE BAYS(ザ・ベイス) /JR 関内駅/みなとみらい線 : 横浜駅・みなとみらい駅・日本大通り駅/髙島屋 横浜店/横浜シティ・エア・ターミナル(株) /観光コンベンションビューロー/桜木町駅観光案内所/横浜駅観光案内所/新横浜駅観光案内所/横浜中華街総合インフォメーション・センター「China Town 80」/万葉倶楽部(株) 横浜みなとみらい館/横浜中央病院 健康管理センター