FEATURE
76 TASHIRO
田代富雄
ISSUE THREE FEATURE

ベイスターズ愛を貫く

前回のBLUE PRINTコラムで紹介した“洗濯の稲葉さん”
稲葉さんと同じく横浜スタジアムができた当初、選手としてベイスターズの前身のホエールズに在籍したのが田代富雄チーフ打撃コーチ。
当時のチーム、そして今のチーム。名伯楽が見るベイスターズとは。

7月に65歳となる田代コーチ。
現役時代は長距離砲としてホームランを量産、長きにわたりホエールズ・ベイスターズファンを魅了してきた。
そんな田代コーチに聞いた横浜スタジアム移転時のエピソード。

「横浜スタジアムができたときは感激したよ。こんなキレイな球場で野球ができるのかって。モチベーションも変わってくるよね」
と新しい球場でプレイすることに喜びを感じながらも、
「でも当時は弱くて、よく駐車場でたくさんのファンからヤジられたよ。
今と違って駐車場がファンから見えるのよ。
試合終わって帰るときに『田代ー!川崎帰れー』って。
あれはきつかったなー」
と当時を振り返っていました。
「俺打ってんのよ、ヒットは。でもやっぱりホームランを打たないと許してくれないみたい」

現役時代は大洋一筋19年、指導歴を含めれば今年でホエールズ・ベイスターズで34年目のシーズンを迎えている田代コーチ。

「ベイスターズに対する思いは大きいよ。
数年間他球団にいて離れていたけど、離れてても気になっていた。結果もそうだし、選手の成績もそうだし。
そりゃもうね、自分を育ててもらって、いい思いをさせてもらった球団だし、いい人たちにも巡り会えたし、感謝しかない」
と語る。

そんな田代コーチ、
「選手は比べられないのよ。人と比べるのは好きじゃない」
と前置きしながらも
「人には持ってないものを持っている」と話すのがファームで四番を打つ細川成也選手。
先日の親子ゲームでも一軍首脳陣の前でハマスタ場外弾を含む2本の本塁打を放った若き大砲へ期待を寄せました。

最後は
「撮った写真、使えなかったら高倉健の写真を使っておけばいいよ」
と言い残し、選手たちが待つ早出特打のグラウンドへと向かった田代コーチ。
どこの球団に行っても消えることのなかったベイスターズ愛、
今シーズンは惜しみなく選手たちへと降り注がれます。

BLUE PRINT

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