FEATURE
9 YAMATO
31 SHIBATA
大和&柴田竜拓
ISSUE THREE FEATURE

守備のスペシャリストが語る
とっておきの守備の話。

「野球を始めた頃から守備が好きだった」
二人の職人が語る小さい頃の共通点。
守備が大好きな人必見の、ちょっとマニアックなお話です。

「大和さん、こういう雨の日ってどういう風に投げたらいいんですか?」
二人の最初の会話は、柴田選手から突然投げかけられたこんな質問だった。
それも2017年のCS、雨の甲子園の試合中の二塁ベース上。

「濡れてるボールを投げるのが苦手なんで、上手い人に聞いてみたかった」
大和選手が走者として二塁に到達した際に思い切って聞いてみたという。
試合中の突然の質問にビックリする大和選手も、
「上から投げたら引っ掛けたり抜けたりするから、少し横から投げた方がいいと思う」
と丁寧にアドバイス。

そんな会話から始まった二人は、今はベイスターズで鉄壁の二遊間を組んでいる。

「例えばランナー一塁の時、ベースカバーはどっちが入るか、
それは最初にだいたい決まっているんですけど、
球種によってだったり、状況によって細かくできるのはタツが一番やりやすい」と大和選手が言えば、
「バッターの打ち方や狙いや反応とか見て変えたり、それがハマった時は嬉しいですよね」
と柴田選手もにっこり。

この“守備が上手い選手同士”だけで通じる阿吽の呼吸、
二人は試合中に行われるその“呼吸”を楽しんでいるようだった。

柴田選手が「お猿さんみたい」と表現する大和選手の守備。
「自分の動きの限界を作らない」「形のないプレー」と表現する大和選手の守備は柴田選手の理想だという。
そんな大和選手の守備のルーツとは。

「守備に関してはあんまり細かく教えてもらったことがなくて。
自分でいろんな人の守備を見て、自分でやってみて、できる、できない、の繰り返し」
大和選手の守備は“適当”と思われるほど型にはまらず自由で、
“軽い”と思われるほど力感がなく、でもやっぱり巧い。

「よく『腰を落とせ』って言うじゃないですか。自分はそれができなかった。
それをやると自分のプレイのスピードが落ちる。そう感じていたから。
たぶん頑固だったんですよね。それをやると守備範囲が狭まると思ってやらなかったんです」

小さい頃から守備の魅力にとりつかれた二人。
そんな二人が組むベイスターズの二遊間。
二人が二遊間を組む日は、
守備全体が見渡せるウィングシートから
一球ごとに変わる二人のポジショニングを見るのもオススメですよ。

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