2020.7.6
【イベントレポート】7/6(月)“ベイスターズ流”選手教育と企業人材開発に通ずるものは?
~今後、求められる人材とは~

  • CREATIVE SPORTS LAB

7月6日、CREATIVE SPORTS LAB(CSL)ではZoomを使用したオンライントークイベント「“ベイスターズ流”選手教育と企業人材開発に通ずるものは?~今後、求められる人材とは~」を開催しました。

今回のテーマは「企業の人材育成」。ゲストには 楽天イーグルスの創立メンバーとしてプロ野球の新球団設立に携わった後、2009年にビズリーチを創業、現在はビズリーチをはじめ、HR TechのプラットフォームやSaaS事業、事業承継M&A、トラック物流、SaaSマーケティング、サイバーセキュリティ領域など、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業会社の経営を支援するホールディングカンパニーであるビジョナルの代表、南壮一郎さんをお迎えしました。横浜DeNAベイスターズからはチーム統括本部長の萩原龍大が登壇し、“ベイスターズ流“の選手教育の事例を紹介しながらトークセッションを行ないました。

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●自己紹介と取り組み紹介

萩原は2004年8月にDeNAに入社し、およそ10年間人事を担当した後、2011年12月より横浜DeNAベイスターズに出向、チーム統括本部にてマネジメントを担当し現在7シーズン目になります。DeNA人事では、2004年の社員規模100名程の時代から2012年までの急成長の最中、成長すればするほどオペレーションも人員も必要となる中で、優秀な人材を採用するために泥臭くやってきたと話します。

<横浜DeNAベイスターズ 取締役 チーム統括本部長 萩原龍大>

その後の横浜DeNAベイスターズの仕事では、「長期的に安定した力を持つ魅力的なチーム」づくりをミッションとするチーム統括本部の中で、スペシャリティの高い人材の採用と育成に尽力。選手・スタッフ両方に目を配りながら、チームビジョンやあるべき姿から、スキルマップ(一人ひとりが今達成するべきこと)に噛み砕いて可視化したシートの策定や、それに基づいた人材の育成を図っています。

例えばスタッフにはチームの文化を支える人材としての成長を促したり、選手の場合は高校卒業したてのところから、チームの中で活躍し、社会に貢献できる人物となるための道程を示したり。ベイスターズの選手寮「青星寮(せいせいりょう)」にいる期間は、スキルマップの基礎項目を若手選手がインストールする時間なのだそうです。

<ビジョンシートとスキルマップ>

これらの実践的な取り組み内容は、8月1日(土)開催のオンライントークイベント「“ベイスターズ流”チームの育て方 実践編~チームビジョンの創り方~」にて詳しくご紹介する予定です。

続いて、今回のトークゲスト南壮一郎さんのご紹介です。
南さんは日本で教育を受けたのは5年間だけで、学生時代の3分の2を海外で生活されていたそうで、「ずっとマイノリティだった」というのが原体験にあるとのこと。また、社会人になったあとも他業種・他分野への転向が多かったため、新卒を3回位体験したような経歴、と表現されていたのは驚きでした。


<ビジョナル株式会社 代表取締役社長 南壮一郎さん>

2004年、28歳で楽天イーグルスの創立メンバーとしてプロ野球の新球団設立に携わったときには、キャンプ地選定や2軍ホーム地選定、自治体との交渉などをいきなり担当。プロ野球合併問題に端を発して生まれた楽天イーグルスの中で、チーム周りの出来事を“試合だけ”ではなく、“一日を通じたエンタメビジネス”とできるかの力が試され多くの気づきを得たと言います。

その後、2009年にビズリーチを立ち上げた際にも、取り組むべき課題は常にクリアに意識していたそうです。転職活動において、企業と求職者のもっとダイレクトなマッチングができないのか?という問いから生まれたのが人材プラットフォームとしてのビズリーチでした。

その後、多様化した働き方に合わせたプラットフォームの提供や、従業員データの活用・生産性の向上ツールの開発、物流テックに至るまで、様々なビジネス創造につなげてきました。この春、それらをグループ経営体制へ移行しグループ名Visional(ビジョナル)として新たなステージを迎えたそうで、「絶対ぶれないことは、その瞬間一番面白いことをやっていること。」という言葉が印象的でした。

●クロストーク

南:野球とは27個のアウトをいかに運用していくか、というゲームなのだと思って見ています。一つの好プレーがその選手の能力か運かも、今や数値化して判別できてしまいますよね。

萩原:データ運用は進んでいますが、チーム戦略上まだまだ数値化できることや、新しい指標は生まれそうだと思っています。しかしいくら数値として見えても、改善のために必要なのは人間の仕事です。

南:確かに、出力が人間というところがおもしろい点ですね。このスキルマップは今後アップデートすることも考えているのですか?

萩原:柔軟に変えていきたいと思っています。実は、マップの完成も実行も、まだまだこれからなんです。確実に必要なことをまずはやってみよう、現場で見えたことを改善しよう、という趣旨で作ったものなので、何年かかるロードマップなのかも手探り状態で進めています。選手にも「出来ることからやっていこう」ということで提示しました。


<選手教育のスキルマップ>

南:試合に勝ちたい、活躍したい、がスキルマップで可視化されている事が、価値ある事だと思いました。エンゲージメントを高めたり、リスクマネジメントをしたり、人事×テクノロジーの世界にも起きている話です。野球の世界とビジネスの世界、求められる人材は違うと思いますか?

萩原:野球選手は普通1年契約で、ここは大きな違いです。「来年クビになる可能性がある成果主義の組織の中で、会社の方針に従うか?」という難しさはあります。試合で活躍する選手(を育成できるか)は「運」という感覚も強くありますが、オフシーズンの海外ウィンターリーグ派遣など、選手の10年後を見据えて視野を広げるための後押しにも取り組んでいます。
それから、チームにとって必要な人材といえば、ミドルマネジメントに長けたタイプです。問題を発見し解決できるスキルや、人の間に立ってマネジメントスキルを発揮できる人材のことですが、他部署を経てきたスタッフの方がより強みを持っていると思います。

南:海外での経験や他部署での経験など、多様なバックグラウンドを持つ人々が交わることで組織が育つ、というのは人事の世界でも確立しつつあることです。大企業が外部人材の取り入れや副業を推奨しているのもそれが理由ですね。激変する社会環境の中で、いかに柔軟にいられるかは組織の多様性が物を言うはずです。


<人材育成施策の全体像>

南:このコロナ禍では柔軟に対応できる、生き残れる組織が浮かび上がってくると思っています。ひとつ、予言をしてもいいですか?

萩原:お願いします(笑)

南:今後もリモートの働き方は残っていくはずです。コロナ後はこれまで以上に成果主義的になっていき、能力の格差も収入の格差も開いていきます。自分にいかに投資するか、自分がいかに学べるかがビジネスに大きく関わってくるはずです。

萩原:選手の学びについて言えば、自分は手助けしかできません。学びを促せるよう、チーム内で「(学ぶことが)あたりまえ」の環境を作ることが必要だと思っています。

南:自分の周りにいた先駆者のビジネスパーソンの方々から多くを学ばせてもらったことを思い出しました。面白い人になりたいならば、面白い人の手伝いをすべきです。いつも自分が主になる必要はないので、面白い人を手伝うことから始めてみるのがいいのではないでしょうか。

●おわりに

南:自分は野球によって育てられた経営者です。楽天イーグルスが生まれたとき、仙台に初めて降り立った日は雨が降っていたため、街が灰色に見えました。それが、年を追うごとに真っ赤に染まっていきました。楽天イーグルスが地域の色を変えたという原体験から、自分のビジネスは始まっています。ベイスターズの現在の取り組みは見ていて嬉しいですし、もっとできる!と思います。もし自分が20代なら参加したかった場所です。ぜひみなさんも味わってみて下さい。

萩原:次回のイベントはスキルマップをもとに、より実践的な内容に踏み込んだお話をする予定です。チーム改革のキーマンをお招きし、担当社員の声もお届けしようと思います。ぜひご参加ください。


オンライントークイベント
「“ベイスターズ流”チームの育て方 実践編~チームビジョンの創り方~」
日時  2020年8月1日(土) 14:00~
参加費 一般:1,000円/人
    CREATIVE SPORTS LAB会員:無料(優先枠有)

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