2020.2.7
【イベントレポート】2/7(金)
未来を創る『デザイン思考』エッセンスワークショップ

  • CREATIVE SPORTS LAB

2月7日、CREATIVE SPORTS LABでははじめてとなるグロービス経営大学院との共催イベント「未来を創る『デザイン思考』エッセンスワークショップ」を開催しました。グロービス経営大学院・難波美帆氏を講師に招き、同校で行なう3ヶ月のカリキュラムのさわりをベイスターズを素材に参加者の皆さんが体験しました。

今回のワークショップでは「横浜DeNAベイスターズの新規事業を考える」ことを目指してデザイン思考を実践します。デザイン思考とは、AppleやGoogleが採用して話題となった、共感と協働から始まる問題解決のためのプロセスです。(顧客への)共感〜問題定義〜発想〜試作〜テストがデザイン思考の大事な5段階ですが、これらは順番に行わなくても大丈夫。後戻りをしたり、同時におこなったり、非線形に進めることでほんとうに顧客目線に立ったアイデアをブラッシュアップしていきます。
まずはベイスターズがもっとたくさんの人に好かれるために、現在おこなっている取り組みを広報部 部長の河村から紹介しました。


2019年に実施した横浜ビブレ壁面超巨大QRコード装飾

球団公式ドキュメンタリー作品「FOR REAL」

横浜DeNAベイスターズのファンターゲット像は、30代男性の「アクティブサラリーマン」です。仕事だけでなく休日も活動的な人たちを想定して、横浜スタジアムでの楽しみ方や飲食・イベント企画を行なっています。昨年のホーム戦座席稼働率は98.9%と多くのファンに支えられている中で、新たなファンの獲得のために横浜の街中のアイコニックな場所に特大広告を出したり、スタジアムを飛び出してシーズン開始の選手による出陣式を行なったりと「ベイスターズが街にいて誇らしいと感じてもらう」ための取り組みを行なってきました。オフシーズンに公開されるドキュメンタリー映像「FOR REAL」(劇場公開・DVD販売)やSNSの活用も進んでいます。

観客の持つデバイスやツールが多岐にわたり、スタジアムで直接顔を見て反応を知る以外にも後からSNSや口コミで反応を知るということも多くなりました。競合するエンターテイメントはいくつもある中で、いかにこれまでのファンや新しい観客がベイスターズに触れられる機会・時間を増やせるかが課題となっています。

ワークショップ

ネット配信でスポーツを観る、という機会がどんどん増えています。VOD(ビデオ・オン・デマンド)はPC・スマホで「気楽に」「いつでも」視聴することができるので、時間とツールが固定されたテレビのようなメディア視聴行動とは大きく異なります。何の配信サービスに登録しているかでコミュニティや話題が変わる、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。また、単にプレー映像を楽しむだけでなく’スポーツ=セリフのないドラマ’として捉えた映像コンテンツも増えています。

今回のワークショップではまず、23歳大学生の中西さんをモデルに、家でVODを見ているという想定でラグビー・オールブラックスのドキュメンタリー映像を実際に見ながら、その視聴行動を観察します。鑑賞中には、中西さん個人の映像コンテンツとのふれあい方についてもインタビューを行ないました。そこから分かったことは、
・スポーツ選手の試合では見せない努力する姿や家族との姿にも興味がありそう
・メディアはYoutubeが多く、15分位までの短い動画を見ることが多い
・お風呂中、料理・ご飯中などのながら観も多い
・野球(6大学野球)やラグビー・ワールドカップの観戦経験あり。現地観戦では良い試合でない等、残念ながら当たり外れがあると思っている。その点、映像ではハイライトやいいシーンだけを手軽に見られる点を良いと思っている。

この観察をもとに、「中西さんがベイスターズに触れ、楽しむ」ための新しいサービスをグループごとに考えるワークに入ります。最初にグループ内でここまでに共感したポイントを話し合い、その後、大学生〜20代の若者に向けて’どんなメディア’で’どんなコンテンツ'を届けるかを考えました。

発表

グループワークではそれぞれ、中西さんの視聴行動や好みを分析して提案をまとめていました。いくつかのアイデアをご紹介します。

球場に行かず自分の時間で楽しむ、というライトな感覚に着目したグループは、VRを使って観客席にいる気持ちやバッターボックスに立つ疑似体験でワクワク感を伝えるサービスを提案。「VRは手軽さに欠ける」というフィードバックも有りましたが、いくつかのグループが自宅でできる観戦アイデアを提案していました。

視聴者参加型の観戦方法を模索したグループでは、スマホから応援のメッセージをリアルタイムで伝えるというアイデアも生まれました。試合前後の時間にも映像を配信し、じっくりどっぷり楽しみたい人は試合前の練習の模様から、試合後には球場の熱量も合わせてダイジェストをまとめて伝え、長時間・短時間それぞれでコンテンツを楽しめ選手を応援できるという提案でした。

短時間の動画を好んでいて、ながら観も多いというところから、カップラーメンを作る3分間に注目したグループ。パッケージに記載されたQRコード読み込むと特典映像が観られたり、横浜ならではのコンテンツを提供するという、野球だけにこだわらないアイデアでした。

また、動画視聴が普段の生活の中に溶け込んでいるということに着目したグループでは、コンテンツ視聴にゲーム性をもたせることを提案。朝SNSで試合を予想し、夜にダイジェストを見ながら答え合わせができるサービスで、日常の中でスポーツのことを考える時間や接触機会を増やすことを狙いました。

短時間ながら、各グループから個性的なアイデアが生まれていた今回のワークショップ。実は、横浜DeNAベイスターズ社員が何人もその様子を見学させて頂きました。横浜スタジアムの座席は確かに埋まっていますが、それは新しいファンが入り込む隙が少なくなくなっている、という事でもあります。いかに新しいファンと接触するかが大きな課題となっている今、参加者の皆さんとワーキングを通じて同じ視点に立ち考えを巡らせることのできた貴重な機会となりました。参加していただいた皆さん、ありがとうございました!

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