2018.1.7
【イベントレポート】12/8(金)「システム× デザイン思考でスポーツタウンを考える」

  • CREATIVE SPORTS LAB

12月8日(金)、CREATIVE SPORTS LABにて、「COMMUNITY NIGHT002 特別ワークショップ:システム× デザイン思考でNEXT SPORTS TOWN を考える」を開催しました。

講師に迎えたのは、CREATIVE SPORTS LABの会員でもある慶應義塾大学SDM研究科の富田欣和先生。社会人が多く在籍し、様々なビジネスの「掛け合わせ」からイノベーションの創出を目指す大学院で教鞭を取る他にも、日本ラグビーフットボール協会女子オリンピックチームのプロジェクトマネージャーとして活躍されていたり、今年来場者数が急増したという「SPORTS X」ではアカデミック×ビジネス×スポーツをテーマにした大規模なカンファレンスを企画・実施されています。

「システム工学」「デザイン思考」それぞれの言葉は聞いたことがある、という人は多いかもしれません。
システム工学(システムズエンジニアリング):目的達成のためのプロジェクトの全体俯瞰と構造化の手法
デザイン思考(デザインシンキング):人間の多様性を活用し創造的な解決方法を見つけるための思考方法
富田先生はこれら2つを掛け合わせることでイノベーションの創出を支援する専門家です。
「『イノベーターは課題の解決ではなく課題の発見ができれば勝ち』とは、リソースが溢れている時代の名言だと思う」という富田先生の言葉から始まり、今回は4〜5人のチームを編成し、チームで「問題を捉える」ための2つの思考ツールをアウトプットを出しながら習得することを目指しました。

〈2×2軸でマッピングすることで「解かれることを待っている」問題を見つけ出す〉

とあるお菓子メーカーが、以前数あるスナック菓子を「Child⇔Adult」「Healthy⇔Unhealthy」の2×2軸で分類すると「Adult&Unhealthy」ゾーンにかかるお菓子がないことが見えてきました。その気付きから、大人をターゲットにした、「(非健康的で)食べることに罪悪感はあるけどやっぱりやめられない、お菓子」を製作し大ヒットしたとか。
2×2軸の空間に現在の事例やイメージ、アイディアをマッピングすることで、今見えていない問題を気づかせる手法です。

①「スポーツタウン」と聞いて想像するものをポストイットに書き出す
②他者が気付いていないであろう新しい軸を2つ出し、①で出した様々なイメージを、2×2軸の中にマッピングしてみて、気付きを抽出する
ことをチームで行いました。

ありきたりでない、新しい軸を考えることで、他者が気付いていないであろう新しい思考の切り口を探します。軸は必ずしも対局的なものでなくてよく、軸の真ん中が何かよくわからない、対局的でない方が面白い軸であることも多いとのこと。

共有発表では
・イイね(客観的な良さ)⇔ガッツポーズ(主観的な良さ)
・セクシー⇔ファニー(街の魅力にも種類がある)
というユニークな軸が出されました。

〈Value Graphで問題をリフレーミングする〉

問題解決を行うということは、それにより達成したい目的が必ずあるはず。たとえば、「どうすればゴミのポイ捨て問題を解決できるか?」という課題ならば「どうすれば皆が喜んでゴミ箱に捨ててくれるだろうか?」という定義にリフレームすることで、その後に出てくるアイディアの質は大きく変わるはずです。
Value Graphで案を出しあい、初期コンセプトに固執せず、より上位の目的を見つけることができれば、問題定義の新しい切り口とよりクリエイティブな代替案を獲得することができます。

①「スポーツタウン」から始めて、上位目的(そもそもなぜそれをするのか?)を書き出し、上位目的のさらに上位目的…を枝の様に繋げていく
②①で出た各上位目的の代替案となりうるものを別色のポストイットに書き出し、繋げていく。全体を俯瞰してみて気付きを抽出。
目的を可視化することで物事の価値・機能・コンセプトが結びついた思考を得ます。

ワークショップを進めていくと、各チームからは
・スポーツチームだけではなく、「自分も成長できること」は街に人が集まるきっかけになりそう
・「結婚したい」という人間の本質的な欲求も応援できる、コミュニティや出会いの街になればいのでは
・「歴史を作る」が最上位に来た、スポーツタウンは文化だけでなく歴史になっていくはず
といった、今までにない視点のコンセプトを発見した、という声が上がりました。

今回のコミュニティナイト参加者からは
「頭が柔らかくなった気がする、自分の仕事や課題にも活かせそうです」
「社会人であってもアカデミックな部分に触れられ、学べる機会になった」
「普段関わりのない職種・業種の人の意見を聞けたり、交流できたことがよかった」
といった感想が寄せられました。新たな気付きをたくさん得られた今回のワークショップ。
今後のCREATIVE SPORTS LABの動きにも、ご注目ください!

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