2017.6.23
【イベントレポート】
5/15(月) TALK EVENT 002「はたらきかたダイバーシティ」

  • CREATIVE SPORTS LAB

去る5月15日(月)、CREATIVE SPORTS LABでは、リクルート働き方変革推進部よりエバンジェリストの林宏昌さん、solso代表の齊藤太一さん、ハマのトウダイ共同代表の岡部祥司さんをゲストに迎えて、トーク・セッションシリーズ第2弾「はたらきかたダイバーシティ」を開催しました。

まずはゲスト3人からのプレゼンテーションでスタート。
主に企業からオファーされる「働き方変革」のコンサルタントとして活躍する林さんからは、労働人口の減少といったマクロ環境を踏まえながら、1960年代以降随分様変わりした日本の企業と、それに属する個人の働き方の現状が解説されました。今の企業には、生産性を担保しながら、働く人のライフステージに対応できる環境づくりが求められています。 男性が長時間働くことで生産性を担保してきたこれまでは、従業員に合わせた働き方は必ずしも企業の業績にはつながらないと考えられてきました。しかし、現在では、場所や時間に囚われず働くことや、そういった働き方を希望する人に、いかに組織の一員となってもらい、企業のイノベーションにつなげるかが求められるようになってきた。それが働き方変革だと語ります。

林さんの所属する、リクルート働き方変革推進部では、2年間の取り組みの中で、セキュリティポリシーの変更(オフィスから持ち出してもよい情報と持ち出せない情報の再定義)、リモートワークの推奨(オフィスに週3回以上来ないことの推奨)などの実験を進めてきました。現在ではサテライトオフィスを都内に35箇所整備し、社員が在宅でなくてもオフィス以外の場所で働ける環境を作り、週1回以上サテライトオフィスで働いている人が150人(2016年5月)から850人(2017年3月)と、飛躍的に増やすことに成功しています。

次にお話いただいた齊藤さんは、東京で働いていたとき、日常で植物に触れる機会がいかに少ないかということを実感したそう。現在はsolsoの代表として、自然の中で暮らす、サステイナブルなライフスタイルを提案しています。商業施設やオフィスの空間プロデュースのお仕事では、ふとしたときに触ってしまうくらい、緑が近くにある環境を作ることを心がけ、屋内であっても花が咲き、色彩が豊かで、香りがする、といった、五感を刺激する植物を積極的に取り入れています。 たくさんの人に自然の良さを知ってもらいたい、けれど、難しい言葉で伝えてしまうのは勿体無い。「自然に」「自然を」感じてもらう、グリーンを取り込んだライフスタイルを、川崎市宮前区にある、森のようなオフィス「SOLSO FARM」から発信したところ、多くの注目を集め、今では観光地のように多くの人が訪れています。

岡部さんは10年間竹中工務店に勤め、独立。ウェブサイト制作会社を始めた傍ら、NPO法人ハマのトウダイを立ち上げました。
ハマのトウダイでは「ジブンゴト化」「やってみよう」をテーマに、行政や地域の方と連携して、都市の中でのアウトドアアクティビティの幅を押し広げる活動をしています。横浜市の職員さん達と、市役所の敷地内にテントを建ててアウトドアオフィスを作ってみたり、普段はキャンプができないような公共空間でキャンプをしてみたり。GO WILD(ジョンJ.レイティ著)を引き合いに出しながら、そもそも人間の五感や発想力が発揮されるのは体感的な心地よさや楽しさがあってこそ。人間の体の仕組みと働くことを近づけて考える必要性にみんな気づき始めた、だから働き方変革が注目されるのではないか、と投げかけました。

続くディスカッションではゲストコメンテーターに迎えたNOSIGNER太刀川瑛弼さんを交え、さまざまな質問が飛び交いました。

林さんは、「企業内で働き方改革を実践してきた中で、労働時間を短くして得られた時間を個人の活動・経験を豊かにすることに使う、それこそ企業のイノベーションに必要だ」と強く話します。リモートワーク化、働ける時間に働くというスタイルが進むと、オフィスに集まる意味が「作業をする、居なくちゃいけない」から「良い発想を促す、会話をしたい、必要だから来る」に変わり、コミュニケーションの質を高めるためのオフィス空間が求められるようになります。 これは環境に対する齊藤さん、岡部さんの意識にも通じます。

齊藤さんは自然の中にいる状態がいちばんクリエイティブにいられる、と語ります。忙しく働いていても、美味しいものを食べられて、家族や友達といられて、五感がはたらく余裕があること。自身が実践して、いいと思ったことを体験してもらうことでお客様へ広げていく姿がとても印象的でした。
また、CREATIVE SPORTS LABの空間づくりにも携わった岡部さんは、「テントの中でのミーティングや、アウトドアチェアに座っての作業など、少しのふるまいで、人の上下関係や知人他人の関係が揺らいでコミュニケーションが生まれる、そんな状況を作っていきたい」と話します。

ライフスタイルの多様化の中で「自分はどうしたい?」という小さな選択ができる/しなきゃいけない時代になりつつある現代。働き方も「自分らしさ」を考えられる時代になったとも言えます。ゲストやコメンテーターの方だけでなく、お越し頂いた参加者のみなさまとともに、「私がしたい働き方とは?」を考える1時間半となりました。


次回のオープンイベントは7月10日(月)に、「パブリックデザイン -横浜から考える、これからの公共空間-」をテーマにトーク・セッション第3弾を開催予定。ぜひ奮ってご参加ください。

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