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ラミレス・ノート
2017.5.3

 A.ラミレス監督が肌身離さず持ち歩くノート。そこには監督が感じたチームの全てが記されています。
 そのノートの中を覗くように、独占インタビューを実施。
 月に一回、“今”のベイスターズを客観的に分析し、優勝へ向けた次なる戦いの戦略をここだけに語る。

――開幕から1カ月が過ぎました。

「すごく短く感じた。いいことがたくさん起きている。そういう時は時間が経つのがとても速く感じられるものだ」

――とはいえ、最初の10試合は3勝6敗1分と負けがこみ、いいことばかりではありませんでした。何がうまくいって、何がうまくいかなかったのでしょうか。

「打線が活発だった試合ではピッチャーがリードを守り切れず、逆にピッチャーの調子がいい試合では打てなかったりと、かみ合わないことが何度かあった。また、先発がよくてもリリーフが打たれてしまう試合もあった。ただそれがベースボールというものなので、仕方がない面はある。よかった点としては、今年はレギュラーがほぼ固まっていて、そのおかげで安定した戦いができていることだ」

――A.シリアコを開幕5試合目でスタメンから外し、4月6日には登録を抹消しました。

「オープン戦では状態がよく、首位打者でもあったが、シーズンに入ってからは13打数1安打と結果を出せなかった。もう少し我慢することもできたが、先発要員のP.クラインが初登板で勝利投手になり、ローテーションに残すことになった。そうなると外国人枠(4名まで)の関係上、シリアコを落とさざるをえなかった」

――シリアコに代わる三塁手として、白崎浩之、宮﨑敏郎、J.ロペス、エリアンなどを起用してきました。やはりこのポジションは悩みどころですか?

「たしかに三塁手は我々にとって弱点のポジションだ。白崎はシリアコ同様にオープン戦で結果を出していたので期待していたし、チャンスも与えたが、シーズンに入ると思うような数字を残せなかった。宮﨑が故障でファームに行き、いろいろなバランスを考えてロペスを三塁手で使ったりもしたが、たとえば週1回とか、あくまで限定的な起用だ。いまのところはエリアンが結果を出してくれている」

――白崎は4月24日に降格となりましたが、彼には今後、何を求めたいと考えていますか。

「私がフォーカスしているのは、ゲームでの結果、数字だけだ。オープン戦では好調でも、シーズンに入るとまた違ったプレッシャーを感じるのか、まったく別の選手になってしまう。今年だけでなく、去年もそうだった。打率が低迷し、特に得点圏で打てないとなると一軍レベルで使っていくのは難しい。勝つためには、個人よりもやはりチーム全体のことを考えなければならず、厳しい決断もしなければならない。ポテンシャルは間違いなくもっているが、それをまだ見せることができずにいる。もう少し時間がかかるのかなと思っている」

――4月16日の試合から、山﨑康晃を7回にまわし、S.パットンをクローザーにする配置転換を行いました。この決断にためらいはありませんでしたか。

「おそらくこれは監督に就任してから最も難しい決断だったが、ためらいはまったくなかった。7回というイニングに投げることも勝つためには非常に重要な役割だし、いまの山﨑はその役割をしっかりとまっとうしている」

――山﨑は昨シーズンも不調の時期を過ごしましたが、クローザーから外すことまではしませんでした。今シーズンは2度のセーブ失敗で配置転換。監督の判断が早くなっているように感じます。

「去年は、山﨑に代わってクローザーを務められる選手がいなかったことが大きい。今年の彼はオープン戦からしっかりと結果を出し、自らの力でクローザーのポジションを勝ち取ったが、シーズン序盤からつまずいてしまい、去年とあまり変わっていない姿が見られた。今シーズンはクローザーを務められるパットンがいるので、そういった決断に至ったまでだ」

――山﨑を7回で起用することにした理由は何ですか?

「たとえば1点リードの試合で彼が2~3点取られてしまったとすると、すでに8回なら攻撃のチャンスが残り1~2イニングしかない。だが7回なら、8回を三上(朋也)と砂田(毅樹)、左右のセットアッパーがしっかり抑えてくれれば、2~3イニングのうちに再び逆転できるチャンスが大きくなる」

――8回に砂田を起用する方針とのことですが、同じ左腕の石田健大が左ひじの違和感で調整中ということもあり、先発で起用する可能性はありませんか。

「砂田には間違いなくリリーフがいちばん似合っている。いまのセ・リーグの中継ぎ左腕でベストなピッチャーだと思っている。もし先発投手に何かトラブルがあったとしても先発陣の中だけで解決することができるし、私はいまのリリーフ陣を完全に信頼している。だから、砂田以外も含めてリリーフはリリーフとして信頼してこれからも使い続けていく。ブルペン陣の誰かを先発に回すということはまったく考えていない」

――4月19日のカープ戦から、梶谷隆幸を3番に置く打順に変更しました。

「ロペスを5番に置きたかった、というのがいちばんの理由だ。宮﨑が離脱したことで5番の適任者がいなくなってしまった。宮﨑が戻ってきてしっかりと活躍してくれれば、また梶谷を2番に置く攻撃的な打順で戦っていきたいと、いまのところは考えている」

――筒香嘉智の状態については、毎日のようにメディアの質問を受けていましたね。

「それがメディアの仕事だし、質問されたことに対して答えることはプロとしての我々の仕事でもある。たとえ毎日、質問をされたところで何とも思わないよ(笑)」

――4月27日、甲子園でようやく筒香に第1号ホームランが出ました。痛烈なライナーでの一発でしたが、状態をどう見ていますか?

「非常によくなっていると思う。ああいう打球が出てきたのは、彼らしい打撃ができるようになってきたということ。シーズンが終わった時には、打率3割、30~40本塁打、そして100打点以上あげていると思う。近いうちに彼はホームランダービーのトップに立てるだろう」

――少し先の話ですが、5月30日から交流戦が始まります。やはり貯金をつくって交流戦に臨みたいとお考えですか。

「そのとおり。貯金をいくらかつくって交流戦に入ることが、いま我々が目標としているところだ。去年はほぼ5割(借金1)で交流戦に入ったが、最後のほうで連敗してしまい、終わったころには借金が5になっていた。今年は貯金をしたうえで交流戦に突入し、そして交流戦を5割で乗り切る。そうすれば、残りのシーズンもいい形で戦っていけると思っている」

――5月こそはと、ファンも貯金生活を待ち焦がれています。

「もちろん簡単ではないが、我々より上位にいるチームといい戦いをして、5月をAクラスとして乗り切りたい。チームのコンディションも上がってきているので、5割以上で戦い抜くチャンスは十分にあると思っている」