2010年3月1日
VOL.12 ルーキーが挑む「勝利のための食事法!」
入寮したばかりのルーキー7選手を対象にした「食事・栄養セミナー」が、1月10日に合宿所で行われました。題して「勝利のための食事法」。まずは自主トレからキャンプまでの間、充実した食事を摂るのに必要な知識を習得してもらおうと企画されたものです。セミナー当日の様子、そしてセミナー後にルーキーの食生活はどう変わってきているのか。その成果などをご覧いただきましょう。
高校・大学・社会人などのアマチュア野球では、選手は特定の大会において最高の力を発揮するため、それに照準を合わせたコンディション調整を行っているといえます。
一方、長いシーズンを戦うプロ野球選手は、いわば常に最高に近いパフォーマンスを発揮できるよう、80%強のコンディションを「継続」しなければなりません。身体をつくるのはもちろん、コンディションキープのためにも食事は非常に大切。今回のセミナーは、このような説明から始まりました。
食べ物には、大きく分けると主食・おかず・野菜・乳製品・果物の5種類があります。これらをバランス良く揃えて食べることができて、初めてプロ野球選手としてのスタートラインに立てるというもの。
そこで、選手たちはパネルに書かれた5つの項目に、食べ物のイラストを当てはめるというゲームに挑戦。途中、「ジャガイモは野菜?主食?」「海苔やワカメはおかず? それとも野菜だっけ?」などなど頭を悩ませる場面もありましたが、最終的には無事完成!
その後は、ある食事メニューの写真を見て「不足している」と感じた要素を挙げたり、練習中の食事(昼食)のとり方の説明などが行われました。また、三浦投手の昨年の自主トレにおける夕食時の様子を「お手本」としてビデオ上映。こうした盛りだくさんの内容に、各選手とも「勉強になりました!」と目を輝かせていました。
加賀投手は「これから長く野球を続けていくためにも、食事が大切だと改めて確認できました。いい知識は、どんどん吸収して実践していきたいです」と話してくれました。
さて、このセミナーの後、ルーキーたちの食生活はみるみる改善されたようです。
とくに入寮する前の12月に行った食事調査と比べると、その差は歴然!
一例として、加賀投手の食事調査結果をご紹介します。左が入団前、右が入団後の食事バランス表。加賀投手は社会人出身でもあり、食事には気を配っていたそうですが、それでもかなり偏っていました。ベイスターズ入団後は、合宿所の食事で完璧に近い栄養をとれていることが分かります。特に「入団前に比べ、果物や乳製品を多くとるようになったのが大きな改善点。不足しがちになるカルシウム強化のためにシラスや豆製品、色の濃い野菜なども積極的にとれば、バッチリです」と乙坂さん。他の選手も大体同様の成果が示されています。
そして2月から、ルーキーたちも春季キャンプに突入。このセミナーなどで得た知識を踏まえ、各選手とも毎日しっかりと取り組んでいることでしょう。気になるキャンプ中の食事の様子などは、次回ご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
乙坂 紀子(横浜ベイスターズ管理栄養士・調理師)
※この記事は、ベイスターズ合宿所に掲示された選手向け資料、選手の奥様に送付した栄養資料を一般用にアレンジし、お届しています。
※この記事は月刊ベイスターズ2010年3月号に掲載されています。













